マシュー・サイド「失敗の科学」感想

本紹介

失敗の科学

皆さんは失敗に対してどのようなイメージを持っていますでしょうか。

失敗はできるだけ避けたいものと考えていませんでしょうか。

今回はマシューサイド氏の「失敗の科学」についてお話ししたいと思います。

では、本の内容をお話ししていきます!

本の概要

この本は、過去の様々な失敗事例から、失敗を起こしてしまう原因、失敗に対しての向き合い方に着目し、失敗した時に起こる心理状況や失敗に対してどう対処するべきなのか学ぶことができます。

私はこの本に出会うまでは失敗は悪いことであると思っていました。しかし、この本を読んで考え方が変わったと思います。失敗を恐れ、行動を躊躇してしまう人はぜひ読んでみていただきたい1冊です。

感想

私がこの本を読んで伝えたいことは3つあります。

それは

  • 失敗は悪いことではない
  • 失敗を認める
  • 失敗とどう向き合うか

です。
それぞれ詳しく話していきたいと思います。

失敗は悪いことではない

冒頭でもお話ししましたが、皆さんは失敗に対してどのようなイメージを持っていますでしょうか。
失敗に対して悪いイメージを持っている方が多いのではないでしょうか。

私自身もそうでした。失敗ってしたくないですよね。なんか自分がダメなことを証明されているような気がして。

ただ、そうやって失敗を恐れていると、自発的な行動をやめてしまうんですよね。行動しなければ失敗しませんし。恥ずかしい思いもしなくて済みます。
自分を下げなくて済むんです。学校の授業で間違っていたら恥ずかしいので手を挙げないのは、これのいい例ですよね。

そして、恐るべき失敗をしてしまった時は、必死で無かったことに、隠そうとしてしまいます。
もしくは失敗と認めない。何事もなければそれでいいのかもしれないですが、同じ失敗を繰り返したり、取り返しのつかないことになる場合もありますよね。

結局、失敗に対して悪いイメージがあるために、失敗を過度に恐れ、失敗を認めず隠蔽しようとする。さらに周りの失敗も許すことができない。そんな構図になっているような気がします。

でも、失敗って本当に悪いことなのでしょうか?失敗から学べることって本当はとても重要なことなのではないでしょうか?

大切なのは、失敗を過度に恐れるのではなく、行動して失敗して、その「失敗とどう向き合うか」なのではないかと思います。

失敗って、本当に悪いことなの?

失敗を認める

そもそも、失敗と向き合う前に、失敗を認める必要があります。

人は誰でも自分の失敗を認めるのは難しいものです。

なぜ人は自分の失敗をなかなか認められないのでしょうか。

それは、自分が思っていたほど有能ではなかったことを認めるのが怖いからではないでしょうか。
自尊心が脅かされてしまうんですよね。

都合のいい言い訳をして、時には事実の解釈を変えてしまい、失敗を無かったことにしてしまう。
この本ではそういった具体事例がたくさん紹介されています。

たしかに、私も信じたいことを信じ、信じたくないことからは目を背け、都合の良く生きているなと感じます。

しかも、努力をたくさんしたときほど、その傾向が強くなってしまいます。せっかく頑張ってきたのに、それが無駄であったとは思いたくないですもんね。

ただ、失敗を失敗と認めなければ、失敗から学ぶことはできません。

そのためにも、失敗を認めることを、避けていてはいけないんだと思います。

失敗を失敗と認めなければ、失敗から学ぶことはできない

失敗とどう向き合うか

失敗から学ぶことはとても有益なことだと思います。

そうやって人類は発展をしてきました。

でも先にも挙げた通り、失敗を悪いことと捉え、失敗を恐れ、失敗を認めたくない。
そんな気持ちになってしまいます。学ぶ機会を自ら手放してしまっています。

そこでまず、私たちにできることは、失敗を非難しないことなのかなと思います。

自分の失敗もそうですが、他人の失敗も悪いことと捉え、非難してしまいがちです。

失敗をした時に、非難が真っ先に起こる環境では、誰でも失敗を避けようとするでしょう。
そんな環境が今の社会には多い気がします。

失敗を非難するのではなく、失敗を学習のチャンスと捉え、なぜ失敗をしてしまったのか、どうしたらより良くなるのかを前向きに考えられる環境があれば、人は失敗を隠さず、失敗から学ぶことができるのではないかと思います。

次に、私たちが理解しければいけないことは、

成功に失敗は欠かせないものなんだ、ということです。

成功したと言われている人たちも、たくさん失敗をしていると思うんです。

成功は生まれ持った才能によってもたらされるものではなく、「たくさんの失敗からの学び」によってもたらされるものなんだとこの本を読んで気づくことができました。

失敗は悪いことではなく、成功へ近づくために大切なことなんだと。

失敗を恐れず挑戦し、失敗から学び、さらに挑戦を続ける人を称賛するべきだと。

そして私も、
失敗を恐れず、失敗から学ぶことを大切に、どんどん挑戦していきたいなと思わせてくれた1冊であったと思います。

成功に失敗は欠かせないもの

まとめ

以上が、「失敗の科学」を読んだ感想でした。

失敗は悪いことであると考えてしまいがちですが、失敗から学ぶことは大切だと思います。

失敗を恐れ、行動を躊躇してしまう方や、他人の失敗を許すことが難しいという方はぜひこの本を読んでいただきたいなと思います。

失敗に対する考え方が変わるのではないかと思います。

この度は最後まで読んでいただき誠にありがとうございました!

今後も投稿を続けていく予定ですので、ぜひ読んでいただけると幸いです

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