嫌われる勇気
皆さんは、対人関係で悩みを抱えていないでしょうか。
今回紹介する本は、岸見一郎さん、古賀史健さんの「嫌われる勇気」です。
言わずと知れたベストセラー本で、本当に読む価値のある1冊だと感じました。
では、本の内容をお話ししていきます!
本の概要
本書では、アドラー心理学を基に、対人関係を改善するための具体的な方法を提示してくれます。
対人関係って、本当に難しいものです。
しかし、対人関係はシンプルであり、誰しも対人関係に悩むことなく、幸せになれると本書では言います。
そんなアドラー心理学を基にした教えは、物事の本質を捉えており、目から鱗の内容です。
対人関係に悩むすべての人におすすめの1冊です。
感想
私がこの本を読んで伝えたいことは2つあります。
それは
- 対人関係を縦の関係ではなく、横の関係とする
- 自己への執着を他者への関心に切り替える
それぞれ詳しく話していきたいと思います。
対人関係を縦の関係ではなく、横の関係とする
私たちは対人関係を、無意識に縦の関係で築いてしまいます。
相手を自分より上か下かで判断し、接し方を変えてしまいます。
縦の関係を築くということは、嫉妬や見下し、劣等感が生まれる原因になります。
例えば、介入という行為も、縦の関係から生まれるものであると本書では言っています。
相手を自分より下に見ているため、自分が正しいと思い込み、相手の行動や言動を直そうとしてしまうのです。それが良い事だと言わんばかりに。
褒めたり、叱ったりすることも、本書では相手を操作したいという目的のもと起こしている行動であると言っています。
相手のためを思うのであれば、相手を操作するべきではないでしょう。結局は縦の関係による、自分のための行動なのです。
そこで、縦の関係から横の関係を築く事が重要だと本書では言います。
介入ではなく、援助をしましょう。
本書でよく登場する言葉に「馬を水辺に連れて行くことはできるが、水を呑ませることはできない」があります。
相手のことは、相手が決める事です。そこを支配しようとすることは、相手の心に土足で踏み込むようなものです。相手にとっての善ではないのです。
介入ではなく、相手の進む道を、自ら進んでいけるように働きかけることこそが、横の関係を築くということです。これが私たちの目指すべき対人関係なのだと思います。
なかなかできることではないですが、意識的に少しずつでも、横の関係にしていきたいです。
自己への執着を、相手の関心に切り替える
人から傷つけられることを恐れ、対人関係に臆病になる人は多いかと思います。
私自身も、人から傷つけられるのを避けるために、相手と距離を取ったり、深い人間関係になることを拒んだりしてしまいがちです。
一見相手のために行なっているような行動も、その目的は「相手から傷つけられないこと」だったりします。
結局は、自分にしか関心がないということです。
本書では、他者からの評価に怯える人も、自分にしか関心がないという意味で、自己中心的であると言っています。
他者からよく思われたいからこそ、自己へ執着してしまうのです。
それでは、対人関係が良くなるとは思えません。
だからこそ、自己への執着を、他者への関心に切り替える必要があるのです。
そのためには、「自己受容」「他者信頼」「他者貢献」のサイクルを回し続ける必要があります。
まずは、自分自身を受け入れてあげる事が大切です。等身大の自分をそのまま受け入れてあげる事ができれば、周りからの評価に怯えることは少なくなるでしょう。
そして、他者を信頼することを大切にしてください。信頼することを恐れていては、誰とも深い関係を築くことはできないでしょう。その際には、懐疑的にならない事がポイントです。
最後に、他者に貢献してください。本当の意味で相手のためになることをしてあげてください。ここで言っているのは、先ほどの縦の関係から生まれる押し付けではありません。
また、他者貢献はお返しを期待するものでもありません。相手のために役に立ったと思える気持ちこそ、価値があり、幸せと感じる源泉なのです。
本書には、ここでは伝えきれない真理が、ほかにもたくさん書かれています。皆さんも是非読んでみてほしいと思います。
まとめ
以上が、「嫌われる勇気」を読んだ感想でした。
私自身も対人関係に悩むことがよくあります。
その中で本書で書かれていることは、本質を捉えていて、心に刺さることが多く、自分自身を見つめ直すきっかけにもなりました。
本書に書いてあることを実践し、対人関係を恐れることなく、幸せな人生を生きられるように、意識付けしていきたいなと思いました。
この度は最後まで読んでいただき誠にありがとうございました!
今後も投稿を続けていく予定ですので、ぜひ読んでいただけると幸いです!
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