頭のいい人が話す前に考えていること
皆さんは、「ちゃんと考えてから話して」と言われてしまったことはないでしょうか。
自分なりに考えてはいるものの、相手から考えていないと思われてしまう。そんな経験があるのではないでしょうか。
今回紹介する本は、安達裕哉さんの「頭のいい人が話す前に考えていること」です。
自分の言葉が相手に上手く通じないなど、コミュニケーションで悩んでいる方におすすめの1冊です。
では、本の内容をお話ししていきます!
本の概要
人間、誰しも自分なりに考えを巡らせています。
それなのに、ちゃんと考えている人と、そうでない人に区別されてしまうのは、なぜなのでしょう。
本書では、頭のいい人が、話す前に何をどう考えているかを明確に教えてくれます。
話し上手な人って、魅力的に感じますよね。
考えていると周りから信頼され、頭がいい人というイメージが付きます。
人間誰しも考える力はあります。
本書をぜひ手に取って、知性と信頼を獲得していただきたいです。
感想
私がこの本を読んで伝えたいことは3つあります。
それは
- 話す前に相手のことを考える
- 言葉の意味を考える
- 「事実」と「意見」を分ける
それぞれ詳しく話していきたいと思います。
話す前に相手のことを考える
著者は、コミュニケーションの主体は自分ではなく、相手にあると言います。
私たちは会話の中で、自分自身を主役にしてしまいがちです。
誰かにアドバイスをするにしても、本当に相手がそのアドバイスを必要としているかを深く考えもせず、アドバイスをして相手に役に立っている自分に満足するのが目的になっていたりします。
それでは、相手とのコミュニケーションが上手くいかないのも当然かと思います。
「ちゃんと考えて話す」の「ちゃんと」とは、相手の話す内容から、その奥に潜む本当の想いを想像するということです。
何かを話したくなった時に、それは本当に相手のためになるのか、という視点で考えることが必要です。
そうすることで、「これは自分本意なアドバイスだ」とか、「知識を披露してマウントを取りたいだけだ」と気づくことができます。
人間誰しも、自分のことを大きく示したいものです。知識を披露したいし、自分のすごさをアピールしたくなります。
でも、それでは決して、頭のいい人とは思ってもらえないし、信頼もされないのです。
皆さんも、話す前に一度立ち止まり、相手のことを考えてみてください。
言葉の意味を考える
皆さんは、言葉の意味をしっかりと理解して、相手に伝えていますでしょうか。
頭のいい人は、言葉に厳格であり、言葉の違いがわかる人であると言います。
言葉は、似たような意味でも、厳密には意味が違ったり、1つの言葉で何通りもの解釈ができてしまったり、正しく使わないと、相手に間違って伝わることがあります。
例えば、「嬉しい」と「楽しい」、両方ともポジティブな言葉ですが、正確には意味が異なりますよね。
私たちは、深く考えずに、似た意味の言葉を会話に混同してしまいます。
また、コンセンサスやエビデンスなどの、横文字言葉を意味も理解せず使っていたり。
これらも、話す前に相手のことを考えていれば、曖昧なまま使うべきではないとわかるはずです。
大人になっても辞書を調べ、言葉の意味をよく理解し、曖昧な言葉は使わないようにする。私自身も心がけていきたいです。
「事実」と「意見」を分ける
本書では、話のわかりやすさとは「いかに考えが整理されているか」と言います。
整理の思考法の1つとして、「事実」と「意見」を分けることがあります。
人は、難しい質問に対して答える時、脳の勝手な解釈で、都合よく簡単な質問に置き換えてしまうそうです。
例えば、「あなたはどう行動しましたか?」という質問に対して「がんばりました」と答えてしまったり。
このように、質問に正確に答えられず、「事実」と「意見」を分けて話せない人は、頭がいい人とは思ってもらえません。
これも、話す前にちゃんと考える習慣をつければ、改善できると思います。
反射的に質問に答えることを、私たちは往々にしています。
しかし、今から話そうとすることを、まず自分の中でチェックしてみることが大切だと思います。
ちなみに事実と意見の定義は、本書では以下のようにされています。
事実とは、証拠をあげて裏付けすることのできるものである。
頭のいい人が話す前に考えていること
意見というのは、何事かについてある人が下す判断である。ほかの人はその判断に同意するかもしれないし、同意しないかもしれない。
まとめ
以上が、「頭のいい人が話す前に考えていること」を読んだ感想でした。
話すのが上手な人、説得力のある説明ができる人はとても魅力的に感じます。
話し方のテクニックも大切かもしれませんが、根本的な考え方を本書では学ぶことができます。
皆さんも是非、読んでみてください。
この度は最後まで読んでいただき誠にありがとうございました!
今後も投稿を続けていく予定ですので、ぜひ読んでいただけると幸いです!
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