冒険の書 AI時代のアンラーニング
皆さんは、「学び」に対してどのような印象をお持ちでしょうか。
学校での「学び」は楽しいものでしたでしょうか。
今回紹介する本は、孫泰蔵さんの「冒険の書 AI時代のアンラーニング」です。
では、本の内容をお話ししていきます!
本の概要
この本は、「学び」をめぐる探究をまとめた1冊です。
AIが驚異的に進化し、私たちが学んできたスキルや知識も、AIには敵いません。
これからの時代の学びとは何をするべきなのでしょうか。
また、学びはつまらないものとイメージしていませんでしょうか。
学びといえば学校の勉強を連想させるかと思いますが、それは私にとって、決して楽しいものではなく、つまらないものでした。
なぜ学校はつまらないのか、そもそもなぜ学校に行かなければならないのか。
学びや教育に関する疑問を、問いとして考え直し、本当に大切なことを見つけるための道標をこの本は教えてくれたような気がします。
皆さんにもぜひ読んでいただきたい1冊です。
感想
私がこの本を読んで伝えたいことは3つあります。
それは
- なぜ学校はつまらない
- 思考停止せずに問い続ける
- やりたいことをやりたい時にやればいい
です。
それぞれ詳しく話していきたいと思います。
なぜ学校はつまらない
なぜ学校はつまらないと感じるのでしょうか。
この本では、その問いに答えるため教育の歴史を振り返ります。
歴史が大きく関わっているわけです。
そこで、なぜ学校は子供達が通う場所なのか、なぜクラスができたのか、など、新たな疑問を問い続け、学校がつまらない原因を紐解いていきます。
個人的に、学校がつまらないと感じる原因は、能力を重んじているからだと感じました。
今の時代は能力主義であると思います。
その人が持つ能力によって地位が決まり、能力の高い人が統治する社会であると言えると思います。
このような社会をメリトクラシーと呼ぶそうです。
誰しもメリトクラシーであることを理解しているので、現代の学びとは、いかに能力を上げるか、に重点が置かれていると思います。
子供はテストの点数によって自分の能力が高いことを証明し、偏差値の高い学校へ進学しようとします。
そのために学んでいるのではないでしょうか。
親も、子供の能力を少しでも高めようと、塾に通わせたりします。
能力が高ければ幸せになれると、誰もが思っているのではないでしょうか。
確かに、社会がメリトクラシーである以上、能力の高い人が優遇される仕組みになっていると思いますし、能力を高めることに必死になるのも必然でしょう。
でも、そもそもここで言う能力って何なんでしょうか。
人はそれぞれ個性があります。
得意なこと、不得意なこと、皆違うはずです。
それなのに、子供達の能力を決めるのは、テストの点数や、授業での態度かと思います。
そんな小さな枠組みの、しかも結果論的な要素だけを基に、その人の価値を決めていいのでしょうか。
本当は、誰しも興味のあることを、持っているはずです。それに没頭して出た結果が、その人の本当の価値だと思います。
それなのに、メリトクラシーは、それを許してはくれません。
テストの点数を取るための勉強を押し付けてしまうのです。
やりたくないことをやらされ、テストの結果で自分の価値が決められてしまう。
そんなところに誰が行きたいとなるでしょう。
つまらないと感じるのも、当然なのだと思います。
能力主義が、学校をつまらなくさせている ?
思考停止せずに問い続ける
ここで、そんなこと言っても、じゃあどうすればいいんだ、と反論があるかもしれません。
能力を測って、それを基にその人を評価する。
効率の良い教育方法であると思います。
それ以上に良い方法なんてないじゃないか。
そのような意見もあるでしょう。
確かにそうなのかもしれません。
しかし、それでは次に進むことができません。
今ある常識を常識だからと、何も考えず思考停止で受け入れている限りは、いつまで経っても変わっていくことはないでしょう。
いろんな疑問に対して、問い続けることが重要なんだろうと思います。
テクノロジーは進化しているのに、教育は随分前から変わっていないと思います。学校で学ぶことの大半はAIには敵いません。
その中で、これからの学びをどのようにするべきなのか、真剣に問い続ける必要があると思いました。
いろんな疑問に対して、問い続けることが重要
やりたいことをやりたい時にやればいい
そして、自分自身に問いたいこと。
それは、
やりたいことをやりたい時にやればいいんだ。
ということです。
常識や固定観念によって、やる前から諦めたり、周りを気にして自分のやりたいことを我慢したり、それはとても勿体ないことだと思います。
現状の学校教育で身につく能力って、AIによって意味を成さなくなるのではないでしょうか。
であれば、テストの点数を取るための能力をつける必要はあるのでしょうか。
やりたいことに没頭している人の方が、ずっと価値ある人になっていくのではないでしょうか。
綺麗事と思われるかもしれませんが、だからと言って、今の教育、学びのやり方で良いわけではないと思います。
それを問い続けることが大切だと感じました。
やる前から諦めたり、周りを気にして自分のやりたいことを我慢したり、
それでは勿体ない
まとめ
以上が、「冒険の書 AI時代のアンラーニング」を読んだ感想でした。
能力をつけることに執着し、やりたいこともやれず、周りと常に比較しながら生きるのは、本当に幸せでしょうか。
それよりも、自分の興味のあることを学びに変え、行動していく方が、よっぽど幸せな人生なのではないかと思います。
皆さんも、ぜひ本書を読んで、自分自身に問いかけてみていただきたいです。
この度は最後まで読んでいただき誠にありがとうございました!
今後も投稿を続けていく予定ですので、ぜひ読んでいただけると幸いです!
コメント