喜多川泰「賢者の書」感想

賢者の書

皆さんはどんな人になりたいですか。
自分の将来のビジョンは見えていますでしょうか。

今回紹介する本は、喜多川泰さんの「賢者の書」です。
喜多川さんの本は、これまでにも紹介させていただいておりますが、本書もまた、生きるエネルギーをもらえるような、そんな内容の濃い1冊であったと思います。

ストーリー仕立てになっているので、とても読みやすく、気づけば読み終えているような感覚でした。皆さんもぜひ読んでみてください。

あらすじ

仕事での辛い役回りや、子供や奥さんとの関係が、自分の思うようにいかないアレックスは、幼少時代、学校で馴染めず、自分の居場所にしていた思い出の公園で、サイードという14歳の少年と出会います。

サイードは、自分のビジョンを見つけるため、9人の賢者に出会い、大切な教えを学ぶための旅をしていました。そして、賢者から学んできたことは、賢者の書に書き記されていました。

アレックスはその賢者の書を読みながら、必要なエッセンスを学んでいきます。

感想

賢者の書に書いてある、賢者の教えは、どれも大切なことばかりです。その中でも私が印象に残ったことは3つあります。

それは

です。

それでは詳しく話していきます。

行動から得られるもの

皆さんは、行動をすぐに起こすタイプでしょうか？なかなか行動できないタイプでしょうか？

本書では、行動をすることは、パズルのピースがもらえるようなものだと、言っています。

まず、人生というのは、1枚の絵を完成させるようなものであり、それはたくさんのピースから成り立っています。ピース1つを取ってみると、何に使えるのか一見わからないこともありますが、1枚の大きな絵を完成させるためには必要不可欠なものです。

私たちは、行動の結果を、「成功か失敗か」として捉えてしまいがちです。
そのような考え方だと、成功のみが続けばいいですか、失敗と認識することで、その後の行動が抑制されてしまうのです。

ただ、行動はパズルのピースを得るためのものでしかないと考えてみてください。
そのピースはあなたのビジョン、人生の大きな絵を完成させるために必要なピースなのです。

そう思うと、行動に対して、もっと積極的になれるのではないでしょうか。

行動とは、1つのピースを得るための手段でしかないのです。今、使い方、生かし方がわからなくても、いずれ必要なときがやってくるのです。皆さんもどんどんトライして、ピースをたくさん手に入れて欲しいと思います。

自尊心と他尊心を同様に高める

自己啓発本を読んでいると、自尊心を高めなさいと書いてあることが多いかと思います。

確かに、自尊心を高めることは大切です。私自身も自尊心を高めるためにできることを、やってきました。

ですが、本書では自尊心と他尊心を同時に高めることが必要だと言っています。
その通りですよね。自尊心ばかりを気にしてても、上手くはいかないということです。

自分自身がかけがえのない存在であるように、他人もかけがえのない存在です。
そのことを理解し、自分に言い聞かせる必要があります。

人は得てして、他人に嫉妬したり、他人を見下したりしてしまいます。

しかしそうではなく、他人を尊重するということが、自尊心を高めると同様に大切であるということ、忘れてはいけないですね。

あなたはどんな人になりたいか

あなたはどんな人になりたいですか。

私たちは、子供の頃から、どんな人になるかではなく、何になるかを決めてきたのではないでしょうか。

スポーツ選手、役者、医者、弁護士、公務員などに、なりたい。もしくはなりなさいと。自分や他人から意識付けさせられてきたと思います。

でも、これって本当に望ましい姿なのでしょうか。なるべきものを目標とし、それを叶えることが幸せを掴む方法である、と決めつけて人生を生きてよいのでしょうか。

そうではないと思います。なるべきものになったからといって、幸せになれるとはかぎりませんよね。

なるべきものの、その前に、どんな人になりたいか、が最も大切だと思うのです。

何になりたいかは、その後でいいんだと思います。どんな人になりたいかがわかれば、自ずと見えてくるでしょう。

「あなたはどんな人になりたいですか」この問いに、誰しも向き合う必要があると思います。

まとめ

以上が、「賢者の書」を読んだ感想でした。

喜多川さんの作品は、本当に生きるエネルギーをもらうことができます。本書も、考え方次第で、人生をやり直せるようなエッセンスが詰まっていると思いました。

皆さんも、ぜひ本書を手にとっていただき、1つでも実践していただければと思います。きっと人生をより良く変えていくきっかけになるでしょう。

この度は最後まで読んでいただき誠にありがとうございました！