株式会社タイムカプセル社
はじめまして!
私は最近本を読むことにハマっておりまして、せっかく読むのであれば感じたことを皆さんに共有したいと思い、読んだ感想を投稿することにしました。
最初の投稿は喜多川泰さんの「株式会社タイムカプセル社」です!
喜多川さんの作品は、物語ベースの自己啓発本で、前向きな気持ちにさせてくれるのでおすすめの作家さんです。皆さんもぜひ読んでみてください!
では、本の内容をお話ししていきます!
あらすじ
45歳で家族と職を失った主人公英雄はタイムカプセル社へ就職をします。
本の題名にもなっている「株式会社タイムカプセル社」は、未来の自分へ宛てた手紙を、本人へ配達する会社です。
皆さんも学校などで、未来の自分へ向けて手紙を書いたことがあるのではないでしょうか。
本来そういった手紙は郵送などで送られるのですが、どうしても本人に届けられなかった手紙を、責任持って本人に配達するというのがこの会社のお仕事です。
とてもユニークな会社ですよね。ただし全国各地、ときには海外までも配達をしないといけませんので、結構激務そうです(笑)
そんな会社で英雄は、同僚の海人と一緒に手紙の配達をすることになります。
本書では5人に配達を行うのですが、皆それぞれ悩みをかかえており、過去の自分からの手紙が、人生をもう一度、前向きに歩み始めるきっかけになります。そして配達を通じて英雄も成長していく物語です。
感想
私は将来の自分へ向けて手紙を書いたことはないのですが、作中に出てくる過去の自分からの手紙は心に響きました。
中でも印象に残ったことは2つあります。
それは
- 今この瞬間を一生懸命生きる
- 言葉の重み
です。
それぞれ詳しく話していきたいと思います。
今この瞬間を一生懸命生きる
このフレーズを聞いて当たり前だと思う方もいるかもしれません。私も最初はそう思っていました。
ですが、日々生きているといろんなことが起こりますよね。良いことも悪いことも。
過去の過ち、未来への不安、周りの目線、いろんなことを気にしながら、私たちは生きているような気がします。
そんなことを考えていると、「今を生きるということ」を、蔑ろにしてしまいがちです。
過去や未来であったり、自分とは関係のないことで、今の行動にストップがかかってしまう。
でも、大切なこと、本当に今やるべきことは、過去の自分や未来の自分を悲観すること、周りの目線を気にして縮こまってしまうことではなく、今できることを一生懸命やることなんだと。そう思えてきたんですよね。
当たり前のことのように思えるけど、日々生きていく中で忘れちゃうことなのかもしれません。
忘れていることもわからないくらいに。
だからこそ、過去の自分の手紙に書かれていた、素直な気持ち、自分の叶えたかった夢に、みんな心を打たれるのではないでしょうか。
「そうか、自分の気持ち、やりたかったことはこれだったんだ」と、気づくことができます。
そして、今を一生懸命生きようと思うわけです。
私も自分からの手紙を受け取ったわけではないですが、この本を読んでそんなことを感じました。
今この瞬間を一生懸命生きる。忘れないように心がけていきたいですね。
言葉の重み
心をこめて書いた手紙は感動しますよね。
文字と文字の組み合わせなのに、読んでいるとその言葉たちに声が加えられ、自分の心に入ってきます。
言葉には重みがあるんですよね。
だから使い方次第で人生を救うことも、壊すこともできてしまうんだと思います。
だからこそ、言葉を扱う時にはしっかり相手のことを考えないといけないなと改めて感じました。
例えば、人の悪口を言うとして、本人には直接言えなくても、第三者には割と簡単に話せてしまいますよね。その人が本人に伝えてしまう可能性があることを考えもしないで。
私自身もその経験があります。人っていろんな思考が瞬く間に溢れてきますから、思ったことを伝えたくなってしまうものなんだと思います。
自分の頭に浮かんだ情報が、相手に伝える必要がないものでも、ひけらかしてしまうんです。人ってそんな弱さを持っているんです。
でも、そんな言葉でも、受け取る側からしたら重みを感じるんですよね。
伝える側からすれば、ふと頭に浮かんだ一時的な情報だとしても。
世の中に溢れている誹謗中傷も、そんな人の弱さから生まれたものなんだと思います。
だからこそ、言葉の重みを理解し、そういうことを口にしないよう心がけていきたい。
相手にとってプラスになる、前向きになる言葉を伝えられる人でありたい。
そう思わせてくれた本だったと思います。
相手にとってプラスになる、前向きになる言葉をかけれるように
まとめ
以上が、「株式会社タイムカプセル社」を読んだ感想でした。
前向きに一歩踏み出すことができる。そんな一冊だったと思います。
そして、言葉の重みについても考えさせられるものがありました。
物語ベースなので読みやすく、とても面白いので皆さんもぜひ読んでいただければと思います。
この度は最後まで読んでいただき誠にありがとうございました!
今後も投稿を続けていく予定ですので、ぜひ読んでいただけると幸いです!
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