限りある時間の使い方
皆さんは、時間に追われる毎日を過ごしていませんでしょうか。
増え続けるタスクを、限られた時間の中に押し込めようと、必死に頑張っていませんでしょうか。
今回紹介する本は、オリバー・バーグマン氏の「限りある時間の使い方」です。
時間をコントロールしようと、あの手この手を使っていますが、思うようにいかないことが多いかと思います。
皆さんも本書を読んで、限りある時間の使い方を学んでみてください。
では、本の内容をお話ししていきます!
本の概要
私たちの生活において、時間管理は必須のスキルとなり、生産性を上げるため日々躍起になっているかと思います。
しかし、生産性をあげてもあげても、時間に余裕はなかなかできません。
結局、空いた時間に別のタスクが入ってきて、いかなる時でも時間に追われる毎日を過ごしてはいないでしょうか。
本書では、生産性は罠であり、我々は時間をコントロールすべきではないと主張します。
時間をコントロールしようとすることにより、ますます忙しくなってしまうと。
限りある時間を、私たちはどのように生きるべきなのか、本書では教えてくれます。
感想
私がこの本を読んで伝えたいことは2つあります。
それは
- 時間と戦っても勝ち目はない
- 現実は思い通りにならないことを楽しむ
それぞれ詳しく話していきたいと思います。
時間と戦っても勝ち目はない
私たちは、常に時間と戦おうとしています。
念入りに未来の計画を立て、時間をコントロールしようとします。
しかし、いかなる予定もその通りにはならないし、仕事の時間を見積もっても、予想以上の時間を要したり、想定外の問題が発生したり、なかなか計画通りに物事は進みませんよね。
期待通りにいかないことに対して、イライラしたり、不安になったり、落ち込んだり。
それを相手のせいにして人間関係に支障が出たり、自分を責めてしまうことに繋がったりすることもあるでしょう。ストレスがたまる原因になってしまいます。
でも、計画通りにいかないことは当たり前のことだと思うのです。
なぜなら、未来は誰も知ることができないからです。
それなのに、先の計画を立てるのは、安心感を得たいからではないでしょうか。
私たちは、不確実性を嫌う生き物です。緻密な予定や慎重すぎる計画を立て、未来を確実なものにしようとします。
しかし現実は、先の計画に固執しすぎるがゆえに、不安は増幅し、心配事が増えていたりします。
計画を立てることは大事なことですが、ここで言いたいことは、未来の時間は確実なものにはならないということです。どんなに必死で計画し、心配しても全てが確実にうまくいくことなんて不可能であるということです。
私たちは、決して自分の思い通りにいくことがない、制約だらけの不確実な瞬間をただ生きるしかないと思います。
そのことを受け入れ、未来をコントロールする執着を捨てることが、大切なことではないでしょうか。
現実は思い通りにならないことを楽しむ
先にも話しましたが、現実は思い通りにならないものです。
仕事は新たな問題が発生するし、給料は思った以上に増えないし、子供は言うことを聞かないし、なんで思うようにいかないのと嘆きたくなる時、ありますよね。
その背景には、「世界を思い通りに動かしてやりたい」という気持ちがあると思います。
しかし、世界は思い通りに動くはずはありません。
その中で、思い通りにいかないことを嘆いて苛立つのではなく、楽しむようになれたらどうでしょうか?
人生は思い通りにならないことの連続です。ですが、そんな時こそ、自分の力が試される時だと思います。
仕事で新たな問題が発生したら、それを乗り越えることで新たな経験値が身につきます。給料が思ったより上がらないのなら、別の手段で稼ぐこともできます。
このように、ピンチは自分を成長させることができるチャンスと捉えることもできます。
変えられない過去を引きずり、予測できない未来に恐るのではなく、今この瞬間にフォーカスして、今できるベストを尽くしたいものです。
そのような考え方になることができれば、きっと時間を有意義に使うことができるのだと思います。
まとめ
以上が「限りある時間の使い方」を読んだ感想でした。
昔よりも遥かに便利な世の中でも、時間に対する悩みは増すばかりです。
時間をコントロールしようと躍起になりますが、かえって忙しさが増してしまうような状況に陥っていると本書では言います。
限りある時間とどう向き合うべきなのか、改めて考える機会になると思います。
皆さんも是非、読んでみてください。
この度は最後まで読んでいただき誠にありがとうございました!
今後も投稿を続けていく予定ですので、ぜひ読んでいただけると幸いです!
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